アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
音楽ノート[Mozart Magazine]
ブログ紹介
コンサートホールやオペラハウスでの主にクラシック音楽鑑賞記録。
バッハ、モーツァルト、ブラームス、ベートーヴェン、シューベルト、マーラー。
シンフォニーからオペラまで。
zoom RSS

仙台モーツァルト協会第228回例会ほか

2010/07/19 09:41
 7月10日(土)元寺小路教会で古楽“アンサンブル・レ・ナシオン”x広瀬奈緒(S)を聴いた。
このグループ、メンバーは宇治川朝政(rec)、秋葉美佳、高橋未希、木村理恵(以上Vn)、アダム・レーマー(Vla)、ロバート・スミス(Vc&Vg)、福間 彩(cem)の7人、何れも若いが古楽の達人。それに広瀬奈緒(S)が加わる。元寺小路教会のコンサートはこれまで何回も案内状が届いていたが足を運ぶのは初めて。

 プログラムはヘンデル、パーセル、テレマン等。
G.Ph.テレマン:リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 TWV52:a1
G.Fヘンデル:懐かしい木よ
G.Ph.テレマン:ヴィオラ協奏曲 TWV51:G9
T.アーン:ザ モーニング
G.Ph.テレマン:組曲イ短調TWV55: a2
G.F.ヘンデルl:私を泣かせてください
G.Ph.テレマン:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 TWV40:202
H.パーセル:ダイドーの嘆き(ダイドーとエネアスより)
ヘンデルのアリア以外は滅多に聴かない曲ばかりだが、久しぶりにバロック音楽の生演奏を楽しんだ。会場は冷房が無く、蒸し風呂のような蒸し暑さだったが、熱心なファンでいっぱい。

 上記メンバーの内ヴァイオリンの高橋未希さんとヴィオラのレーマーさん夫妻は7月18日(日)の仙台モーツァルト協会第228回例会に出演。
会場はカワイ楽器4Fホール、プログラムはVnとVlaのための二重奏曲が4曲、モーツァルトのKV423ト長調、KV424変ロ長調、ブルーニのニ長調とフランツ・アントン・ホフマイスター(1754〜1812)のイ長調、それにレーマーさんのヴィオラのソロでバルトロメオ=カンパニョーリ(1751〜1827)作曲のカプリス第17番。モーツァルト以外は全て初めて聴く曲。
 ブルーニについては全然不明だが、カンパニョーリとホフマイスターはモーツァルトと同時代人、特にホフマイスターにはモーツァルトが彼のために作曲した弦楽四重奏曲第20番ニ長調KV499「ホフマイスター」がある。
 この日は例年より早い梅雨明けで外は32度の暑さだったが、ホールは程よい冷房、聴衆は60人ほど、これもホールのキャパにはちょうど良いくらい、快適に楽しめた。
 次回は9月18日(土)、声楽です。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


ドイツのモーツァルトとウィーンのモーツァルト

2010/06/12 22:10
 事情があって6月7日から11日まで首都圏に住む次女の家に滞在、その間に二つのコンサートに足を運んだ。8日(火)すみだトリフォニーホール、ヴァシリス・クリストロフ指揮/南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団によるモーツァルトの第31番から最後の41番まで+KV無しの交響曲ニ長調、全12曲を4曲づつ3日間で演奏すると言うシリーズの初日。KV297「パリ」、KV504「プラハ」、KV338、KV543 の4曲。
 9日(水)オペラシティコンサートホールでのフィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”ウィーン・フィルのメンバーを中心にした20名ほどの室内オーケストラ、プログラムはハイドンのチェロ協奏曲ニ長調、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番イ長調KV219それにシューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485。ソロはハイドンがウィーン・フィルのチェロのトップ、ローベルト・ノーシュ、モーツァルトはウィーン・フィルのコンサート・ミストレスとして一躍有名になったアルベナ・ダナイローヴァ、そして指揮はウィーン・フィルのヴィオラ奏者だったハンス・ペーター・オクセンホファー。
 これはウィーン縁の作曲家の名曲をウィーン情緒たっぷりに演奏した名演奏、アンコールが2曲 J・シュトラウス「春の声」ウィーンの人々のワルツのリズムいわゆるウィンナ・ワルツはこういうものだと改めて感心し、2曲目はシューベルト「音楽に寄す」(An die Musik)。シューベルトの歌曲の中で私が一番好きな曲、大満足。こんな素晴らしいコンサート、客の入りは7割程度、不思議。
 この日、昼間に国立新美術館の「オルセー美術館展」を観た。午前10時ごろの開館時間に行ったので幸い思ったほど混雑していなかった。中でアンリ・ルソーの2点「戦争」と「蛇使いの女」に感動。
 前後したが南西ドイツ・フィルの方は日本での知名度はゼロに近い、観客の入りは5割ぐらいか、当日券で私が入った3階席はガラガラ。メンバーは第1ヴァイオリンが向かって左10人、第2ヴァイオリンが右に8人、ヴィオラが6人、チェロ5人、総勢50人ほど。その中に日本人が3人。弦楽器はノン・ヴィブラート奏法のようだった。
 トリフォニーホールに入ったのは初めて、このホール新日本フィルの専用ホールみたいなものだし、海外オーケストラの公演もほとんど無いのでTV中継も無い。3階席から見てなんか落着かないホールだ。ステージの壁面を斜めにカットしてるのは何故?意味があるのだろうか。音はともかくとして、視覚的に落着かないホールだ。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


サロネン&フィルハーモニア管の来日コンサート

2010/05/31 22:03
 今秋のウィーン・フィルの来日公演を小澤征爾に代わって指揮することになったエサ=ペッカ・サロネンが手兵フィルハーモニア管弦楽団を率いて来日、東京での初日のコンサートを聴いた。5月30日(日)東京芸術劇場。
 プログラムは自作自演の:ヘリックス、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、それにシベリウス:交響曲第2番。ヴァイオリンのソロは注目のヒラリー・ハーン、そしてシベリウスはサロネンがもっとも得意とする作曲家のひとり。これを聴かずにいられようか。チョン・ミョンフン、リッカルド・シャイーと共に今、最も贔屓にし注目している指揮者なのだから。S席を若干残して完売というからホールはほぼ満席。
 今回はこれだけの為に日帰り上京、「大人の休日倶楽部」を使っても往復運賃 \14,520 仙台にコンサートホールが有ってこのような一流の海外オケが来演してくれればこういう出費は無くて済むのだが。仙台を10:26発の「はやて」に乗って大宮へ、大宮の“駅中”で腹ごしらえをし、埼京線に乗り換えて池袋へ、池袋は渋谷ほどの人ごみが無いのはイナカモノには有り難い。 この東京芸術劇場にはこれまでも随分通った。1990年のオープニング記念コンサートは今は亡きシノポリと、このフィルハーモニア管弦楽団に依るマーラー・チクルス、私は第2番「復活」を聴いた。マゼール/イスラエル・フィルではやはりマーラーの交響曲第1番「巨人」と第4番、このホールがお気に入りといわれるフランス・ブリュッヘン/18世紀オケではモーツァルトの「レクイエム」を。
 最近の若手美貌の女性ヴァイオリニストの活躍は目を瞠るものがある。このハーンを始め、ユリア・フィッシャージャニーヌ・ジャンセンパトリツィア・コパチンスカヤ等等。
 サロネンを聴くのは一昨年(2008年)秋のロス・フィル以来、その時はバレエ曲が主体、サロネンのリズム感の素晴らしさに酔いしれた。
 最初のサロネンの「ヘリックス」という作品、非常に平明で聴きやすい曲、前世紀初頭の新ウィーン楽派と言われる人たちの作品より遥かに耳に馴染みやすい。打楽器を効果的に使っている所などラヴェルのボレロを連想した。
 さて、期待の2曲目ハーンのチャイ・コン、これは私の期待が過大過ぎた。この曲、あの高名なハンスリックをして「悪臭を放つ音楽」(プログラム・ノート)と言わしめたほどの民族色、スラヴ色があると思うのだが、ハーンのヴァイオリンからはそれがほとんど感じ取れない。こういう解釈も在りか。彼女にはバッハ、ブラームス、ベートーヴェン、そして今回もシベリウスの方が良かったかも知れない。
 近頃の傾向としてコンチェルトのソリストがアンコールするのが定着したようでこの日もハーンはバッハのパルティータ第2番から「サラバンド」を弾いた。
 今回はステージの楽器の配置が面白い、昔、古いのはステージに向かって左が第1ヴァイオリン、右が第2ヴァイオリン、現在の一般的な姿は左の第1ヴァイオリンに対して右はヴィオラ、その隣がチェロ、ところが今回は第1ヴァイオリンの奥が第2ヴァイオリン、ステージ右側はチェロ、そのうしろにコントラバス、だからヴィオラはステージ真ん中から右のほうへ楕円形に並ぶ形。
 シベリウスの交響曲第2番、それほど聴く曲ではないが、作曲者の愛国心の滾りをを感じる名曲、名演。アンコールにシベリウスから3曲、大いに満足して帰路についた。秋にはウィーン・フィルと共に再び来日の予定だが、それにしてもウィーン・フィルのチケットは高すぎる。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


仙台M協第227回例会・三又瑛子リサイタル

2010/05/17 13:15
 仙台モーツァルト協会第227回例会(今年度第1回)は本年度の総会を兼ねて5月15日カワイ4Fホール、マチネー。
 今回はピアノ・リサイタルで出演は三又瑛子さん、彼女はN響のヴァイオリニスト三又治彦さんの妹。
 プログラムはモーツァルトが3曲、それに生誕200年イヤーのシューマンとショパンから1曲ずつという気を配ったもの。
 曲順は
モーツァルト:ロンド ニ長調KV485
シューマン:ユモレスク op20
モーツァルト:幻想曲 ニ短調KV397
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ホ長調KV282
ショパン:バラード第1番 op23
アンコールにスカルラッティのソナタが、これは大変珍しい。彼女がこれを弾きたい気持ちが解るようなとてもよい演奏だった。
 本番プロの中ではKV282のソナタが一押し、この曲あまり演奏会では弾かれないそうだが、私はよく聴く、CDでシフ、ピレシュの全集に入ってるのをはじめ、1枚しかないリヒテル、ブレンデルで。変ホ長調という調性はピアノ曲では珍しいそうだが他のジャンルでは名曲は多い。ベートーヴェンの「英雄」「皇帝」、モーツァルトにも第39番KV543、それに、あのKV364のシンフォニア・コンチェルタンテ。
 一方シューマンではホールの天井の低さが致命的。

 例会終了後は中華風居酒屋で、出演者と会員である母親も加わって、あごひげの話(治彦氏のこと)からモーツァルト、ショパン、シューマン更にはカラヤンからホロヴィッツなどをサカナに飲み放題、話題は尽きず制限時間の2時間はアッという間に過ぎ、お開き。外に出てみると、この日は「青葉祭り」の初日だったがスズメ達は姿を消していた。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


チョンさまのMozart&Mahler

2010/02/01 13:00
 東京フィルの第780回オーチャード定期 1月31日(日)、指揮チョン・ミョンフンを聴いた。

プログラムは今年生誕150年を迎えたマーラーの第1交響曲「巨人」をメインに前半は第2楽章「アダージョ」の美しさが一際際立つモーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調KV488、ソロは韓国出身の若手21才キム・ソヌク。この曲の生演奏は久しぶり、この前聴いたのはいつだったろう。チョンさま指揮のモーツァルトは以前「レクイエム」を聴いて以来だが、今回は自国から迎えたソリストを労わりながら励ますような温かい指揮を聴かせた。
 「巨人」の生演奏は既に何回も聴いてきたが、これまでは耳に入っていなかった音がいろいろ聴こえてきて新鮮、それに終楽章のホルンの立奏は壮観、大熱演。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


仙台モーツァルト協会第226回例会

2010/01/28 10:17
 昨夜1月27日モーツァルトの誕生日、仙台モーツァルト協会第226回例会は仙台で演奏活動をするヴァイオリニストの菊池恭江さんと彼女が仙南の大河原“えずこホール”でヴァイオリン教室を開き、その教え子をメンバーとする“えずこヴァイオリン・アカデミー”ほかによるオール・モーツァルト・プログラム、会場は久しぶりイズミティ21小ホール。
 最初の曲:交響曲第25番KV183の第1楽章、ウーン、これはハッキリ言えばお金を取って聴かせるものではないな、と思った。
 2曲目からはソリストが登場。クライスラー編のハフナー・セレナードからの「ロンド」を弾いた日下朋美ちゃん、中々度胸が良いようでこれからが楽しみ。
 続いてピアノ伴奏で高橋 輝さんによるヴァイオリン協奏曲第4番KV218の第1楽章、そして千葉怜奈さんの第5番KV219の第1楽章。
 この二人のプロフィールはプログラムには載っていなかったが、ピアノ伴奏ではなくオーケストラ伴奏で、しかも全曲を聴きたかったと言うのが会員の声。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート2010

2010/01/06 16:04
 この年末年始は大荒れの天気、そんな中、元旦の楽しみは恒例のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート、この番組元旦のゴールデン・タイムに生中継と言うのが嬉しい。
 私は大晦日の紅白を見なくなって久しい。NHKがいくら前宣伝をしてもますます見る気がしなくなる、天邪鬼だから。一方ニューイヤー・コンは午後7時15分から、ウィーンの時間で午前11時15分、これが不思議。日本ではマチネーは大体午後2時か3時から、夜のコンサートは大体7時と言うことになっている。あちらのマチネーが11時(ウィーン・フィルの定期などもこの時間らしい)と言うのはお昼時に掛り私には耐えられない(空腹で)。
 今年の指揮は一昨年から2回目になるジョルジュ・プレートル、この人ウィーンでの人気は凄い、85才とは思えぬ若さ、矍鑠としているように見える。この年代での現役はスクロヴァチェフスキ、ブロムシュテットぐらいか。
 ただ、曲目についてはオッフェンバック(フランスに帰化したドイツ人)等を入れたのは良いとしても「ウィーンの森の物語」「芸術家の生涯」「春の声」などの定番が無いのは寂しい。
 昨年の指揮者バレンボイムの新年の挨拶には政治的メッセージが有ったが、今年はそれは無し、ただの挨拶。
 今年の一番の呼び物、目を楽しませてくれたのは、ウィーンに行くたびに訪れたウィーン美術史美術館の名画の前で繰り広げられた美男、美女のダンサーによるバレエの美しいこと、一際プリマ・バレリーナは眩いばかり。前に国立図書館プルンクザールで踊られた事もあったが。これはどういう風にして撮影するのだろうか、いつも不思議に思っている。
 来年の指揮はオザワの後任としてウィーン国立歌劇場を引き継ぐフランツ・ウェルザー=メスト、愈々お国リンツ生まれの真打ちの登場。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


チョン/東京フィルのブラームス・チクルス完結

2009/11/13 10:22
 チョン/東京フィルのブラームス・チクルスが完結した。
 11月10日(火)12:26の「はやて」JR東日本の「大人の休日倶楽部会員パス」で上京、時間が有ったので後述の予定を済ませてからオペラシティ コンサートホールへ。チョン・ミョンフン指揮のブラームス・チクルス、7月の1番、2番の後で今回は3番、4番。その間に11月6日サントリーホールで「ドイツ・レクイエム」があり、それも聴く予定だったのだが、予定外のハプニングがあって行けなくなり在京の親友へプレゼントした。
 チケットは今回もソールド・アウトでホールは満員。プログラムに毎回掲載される野本由紀夫氏の譜例を交えての「楽曲解説」には感心し、納得させられる。前回1番、2番では大編成のオーケストラで剛毅に鳴らした圧倒的演奏だったが、今回は特に第4番で強弱の対比が行き届き、ブラームス晩年の心境が色濃く紡ぎ出されていた。モーツァルトのクラリネット五重奏曲を想い重ねた。
 終演後のブラヴォーは凄く、指揮者チョンさまは何回もステージに呼び戻され、楽員がステージから去った後も拍手が鳴り止まず、再度楽員と共に登場、聴衆の拍手に応えた。
 東京フィルの來シーズンのスケジュールを見るとチョンさまの出番は11月だけ、今年に比べて大幅に減っている、空席だった常任指揮者にダン・エッティンガー氏が就任することになった為かもしれないが寂しい。スペシャル・アーティスティック・アドバイサーという役割もそろそろ終りに近いんだろうか、だとすれば残念。

 今回は1泊2日の日程で11日には昔、と言っても小学校に入る前だが父によく連れて行ってもらった記憶のある「善福寺公園」に行くことにしていたのだが、11日は雨の天気予報が出たので、オペラシティに行く前、荻窪駅からバスで向かい公園を散策した。
 11日は土砂降りの雨、新国立美術館の「THEハプスブルク」をゆっくり2時間かけて観て廻ったあと、予定を早めて帰仙。仙台では雨はほとんど上がっていた。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


読書の秋

2009/10/31 15:33
今、図書館から借りて2冊の本を平行して読んでいる。
一冊は井阪紘著「巨匠たちの録音現場」(春秋社)、もう一冊は白土圭一著「ルポ資源大陸アフリカ」(東洋経済新報社)。
 井阪さんの本は2冊目で前作「一枚のディスクに」は第19回ミュージック・ペンクラブ賞を受賞していて、両作とも録音プロデューサーとしての井阪さんの理念、哲学が随所に語られていて興味が尽きない。更に今回はフルトヴェングラー、カラヤンとウォルター・レッグ、チェリビダッケ、グレン・グールド、そしてジョン・カルショウとゲオルグ・ショルティ、これらの巨匠たちと録音プロデューサーのレコード録音にかける姿勢、エピソードが彩りを豊かにしている。
 井阪さんの仕事は素晴らしい、だが、時代は完全に逆の方向に進んでいる。録音技術の進歩で素人でも簡単にCDを作ることが出来、メーカーもコストを考えれば断然ライヴ録音のほうが安上がり。かつてはライヴ録音はバーンスタインぐらいだったが、近頃リリースされるCDは殆どライヴ録音。
 この本で私が一番驚いたのは第3章グールドの213P、グールドの「ゴルドベルク変奏曲」について、この曲のCDは最初の1955年盤と最後の1982年盤は持っているが、もう1枚あるとは知らなかった。それが1959年8月25日ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音だという。そして井阪さんはこれがグールドの「ゴルドベルク・・」のベストだと述べている。何たる皮肉。
 私の読み違いでなければ、井阪さんは当時センセーションを巻き起こしたグールドの1955年盤をあまり高く評価してないようだ。
 私は音楽はコンサートホールに足を運んでナマを聴くのが一番でCD(LP)を聴くのはその補完、スタジオのセッションでテープを継ぎ接ぎしてつくられたCD(LP)は音は完璧かもしれないが魂が入ってないもので代用品と思っている。だからコンサートホールで良い演奏に出会った時の感動はセッション録音のCDとは比べものにならない。もしそれがライヴ録音されていてCDになれば、貴重な想い出として残ることになる。
 付記
 前ブログに書いた6月28日サントリーホールでの大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルのコンサートのライヴ録音がリリースされた。早速オーダーした。あのときの感動が蘇るといいが。

 もう一冊の「ルポ資源大陸アフリカ」は豊富な鉱物資源を持ちながら民族、部族間の紛争が絶えず貧困に喘ぐアフリカ大陸諸国の内実を文字通り命懸けで取材した毎日新聞記者のレポート、記者魂に感動。
 こちらは南アフリカ、モザンビーク、ナイジェリア、コンゴと進み、第4章 史上最悪の人道危機「ダルフール紛争」に入るところ。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


チョン/東京フィルのブラームス・チクルス始まる

2009/07/25 20:19
 7月24日(金)サントリーホール、チョン/東京フィルのブラームス・チクルスが始まった。
 今回も先月同様日帰りのスケジュール、行きは仙台駅東口8:00発新宿までJR東北の高速バス。新宿着が2時ごろ、時間が有ったので新宿のヨドバシカメラへ立ち寄る。これまで、この店の位置関係が良く判らなかったのだが、今回でスッキリ判明。目黒駅1階の回し寿司「活」で腹ごしらえをして、南北線で六本木一丁目駅で降り、散策しながらサントリーホールへ。チケットはソールドアウトになっていた。
 チョンさまのブラームス・チクルスは番号順に開かれ今回は1番と2番、席を奮発S席にした。東フィルの定期演奏会のプログラム・ノートを担当する野本由紀夫氏の解説にはいつもなるほどと啓発されることが多いのだが今回も。
 私は前々からこの第1交響曲をベートーヴェンの第10交響曲、第2番をブラームスの「田園」交響曲と言われている事に不快の念を持っていた。これは決してブラームスに対する褒め言葉ではなく、反ブラームス派が流した悪宣伝に違いないと思っている。
 この日のチョンさま、ステージ溢れんばかりの大編成のオーケストラ、大音響、いささか力わざが過ぎるようにも思えたが、聴衆の大喝采を受けた。11月の3、4番と「ドイツ・レクイエム」が更に楽しみ。
 片道高速バスでの日帰りはさすが疲れた。

 仙台市は26日(日)が市長選挙の投票日、6人も候補者が乱立したが、100万都市に本格的なコンサートホールを建てようと公約する候補者は皆無、棄権。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


ラヴェル讃!!

2009/07/08 08:28
 知人からのプレゼントで仙台フィルの仙台市市制施行120周年記念コンサートを聴いた(7月6日、イズミティ21)。
 プログラムはメンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」の3曲、指揮は末廣 誠。ヴァイオリンのソロはエリン・キーフ(第3回仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門第2位と言うことだが初耳)。

 モーリス・ラヴェルと言う作曲家本当にオーケストレーションの天才だ。先日のN響アワーでも取り上げられた「ボレロ」といい、この「展覧会の絵」、更に「ダフニスとクロエ」等、どの曲もラヴェルがオーケストレーションに関しては不世出の天才であることを物語っている。
 この日、この曲の演奏前、誰もいないステージに指揮者が突如登場、今回の演奏について解説する一幕、特別の版のようだ。
アンコールを1曲チャイコフスキー:くるみ割り人形から「花のワルツ」。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


二人の人気指揮者チョン・ミョンフンの「椿姫」と大植英次のマーラー「第九」

2009/06/30 09:40
 JR東日本「大人の休日倶楽部」会員パス三日間乗り放題のチケットで、サントリーホールに二日間通い詰めた。
 6月26日(金)東京フィルの第772回定期はチョン・ミョンフン指揮のヴェルディ「椿姫」(演奏会形式)、チョンさまのファンとしては見逃せない。
 チョンさまは7月にフランス・オランジュ音楽祭で、更に9月にはヴェネツィアのフェニーチェ劇場でこの「椿姫」を指揮する予定、このサントリーホールでは演奏会形式で我慢するしかないのが残念。彼の指揮するオペラは既に「蝶々夫人」「カルメン」で魅了されているので。今回も期待以上のものだったが、欲求不満は残った。ヴィオレッタがマリア・ルイジア・ボリシ、アルフレードがダニール・シュウトーダ、ジェルモンにヴァシリ・ゲレッロ、いずれも私ははじめて聴く、中でゲレッロが抜群。合唱の新国立劇場合唱団に美形が一人。終演は9時40分を過ぎると思われたので、新幹線に乗り遅れまいと、後ろ髪を惹かれる思いで第3幕の前奏曲を聴いたところで退出。
 この日、行きは12時26分の「はやて」上野で降りて都美術館に寄り「日本の美術館名品展」を観た。一堂に集められた流石の名品揃い、堪能した。帰りは金曜限定22時20分東京発23時59分仙台着の「やまびこ」。
 間に1日置いて28日(日)はマチネーでハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーの来日公演、指揮は今回のツァーをもって離任するバーンスタインの愛弟子、大植英次。プログラムはマーラーの交響曲第9番、この曲には師バーンスタインの伝説的名演(ベルリン・フィル)が在り、今回のツァーのプログラムにはベートーヴェンの第7交響曲がある。この曲はバーンスタインのラスト・コンサート(ボストン交響楽団)の曲でもある。来年2010年はバーンスタイン没後20年を迎えるに、今回のコンサート・ツァーはバーンスタインへのオマージュなのだと思った。第9交響曲の終わりながーい静寂のあとブラヴォーの嵐に指揮台を降りた指揮者は泣いている様に私には見えた。
 ただ、この演奏はライヴ・レコーディングされていた様だが、フィナーレ近くのピアニシモでの、あちこちから咳払いには参った。いくら生理現象とは言え、我慢してもらいたい。
 プログラムのメンバー・リストを見たら第1ヴァイオリンに懐かしい八島博人氏の名前が、驚いた。

記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


Divertimento KV334 の名演!!

2009/06/10 09:14
 仙台モーツァルト協会第223回例会が催された2009年6月5日(金)は朝の天気予報では曇りマークで雨は降らないことになっていた。が朝から細かいが強い霧雨、こういう日は誰も外出が億劫になる。
 この日の会場は戦災復興記念ホール、約270席のホールは三分の一も埋まらなかった。出演者に気の毒なくらい。
 曲目は「ディベルティメントの夕べ」第5夜でモーツァルトのニ長調の2曲
弦楽四重奏曲第20番 ニ長調KV499「ホフマイスター」
ディベルティメント第17番ニ長調KV334「ロビニッヒ」
 演奏は仙台フィルのメンバーからなる(Vn)柳澤直美、小池まどか、(Vla)清水暁子、(Vc)八島珠子、(Hrn)須田一之、斉藤雄介の6人。
 客席がガラガラでは演奏するほうのモチベーションも上がらないだろうと危惧したが、無用だった。特に素晴らしかったのはディベルティメントの方、ヴァイオリンの柳澤直美さんをはじめメンバー皆が演奏する悦びに溢れ、それが聴くほうにグングンと伝わってきた。文字通りディベルティメント=喜遊曲だ。
 いかにモーツァルト・ファンでもこの曲をナマで、しかも原曲通りの編成(弦楽四部、ホルン2本)で聴くことはなかなか出来ない。この日の聴衆は幸せ、大満足。
 2005年の200回記念例会から始まった仙台フィルのメンバーによる「ディベルティメントの夕べ」シリーズ、これからも期待したい。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


5ヶ月の空白-白内障手術体験-

2009/05/30 12:54
 いつもと違う、今年は。5月も終わろうというのに、コンサートに行っていない。
 1月27日のモーツァルト生誕記念日のモーツァルト協会例会の有田正広リサイタルを聴いて、4月これも例会、若い女性のコーラス“ステラ”を聴いただけ。
 “ステラ”は昨年4月の例会にも出てもらい好評だったのでということだが私の聴くところそれ程のものでもない。当協会も高齢化が進み平均年齢65才?ぐらい、ジジイは若い女性に弱いからか、が、会場は超満席でした。ご同慶の至り。

 この5ヶ月の間3月に大きな出来事を経験した。今年は運転免許更新の年、前回更新時から白内障が更に進み、今の状態では更新は無理だろうと眼科の先生からも言われていて、手術の時期を見計らっていた。
 ネットで「白内障」を検索するといろいろ出て来て良い参考になった。手術後1週間は入浴、洗髪はダメと言うことだし、更に仕事のこと、今年のコンサートを聴くスケジュールなどを勘案、2月ごろが良いだろうと考えた。幸い、家から歩いて2〜3分のところに、その名声を頼って他県からも来院者があるという白内障手術の名医のクリニック(山田孝彦眼科)が在る。手術は2ヶ月の順番待ちと言われていたので、昨年12月山田先生に相談したところ2月は満杯なので3月と言われ待つことにした。近年は長寿社会、それに伴って白内障は周囲にもいっぱい、手術の様子など聞いていたので全然心配していなかった。
 手術の1週間前から準備の点眼薬を日に4回、左眼を3月3日、右眼を2週間後の3月17日に決定。
 愈々3月3日桃の節句が手術の日、このクリニックでは火曜の午後が白内障の手術を集中的に行っている。この日の患者は7人、内、日帰りは私を含めて4人、後は泊り、私は2番目で2時ごろから始まり20〜30分で終了、目の下に打った麻酔の注射が痛かった位で後は全然痛みなし。痛み止めを2カプセル処方されたが使うことも無かった。術後眼帯をし30分程安静にしたのち、迎えに来た妻の車で帰宅。翌日午前の診察で眼帯をはずされたのには驚き、更に視力検査でまた驚き、矯正視力は1.0 これまでのメガネが合わなくなった。帰宅後、目を閉じて音楽に聴き入っていると目を動かした際ズッキンと不快な痛み(痛みは皆不快だが)が走る。だが、これも短時間、夕方には収束。翌日も診察を受けたが順調なので次の受診は手術から1週間後の10日。この日の受診で眼圧が上昇していると言われ、点眼薬を処方される。左右の目による見え方の差は歴然。左の目で見る白い紙は右の目では黄ばんで見える。
 右眼の手術は17日(火)、この日の患者も7人ほど、全員日帰り。今回は順番が最後で4時近くになってしまい待ちくたびれた。翌、翌々日と受診、前回の経験から手術翌日の受診後、眼帯をはずした後で痛み止めを1錠服用。1週間後の診察でも問題なし。ただ、従来のメガネが全然合わなくなり、メガネを掛けると目まいがする。最終的に落ち着くまで1〜6ヶ月かかると言われているが、とてもそれまで待てない。先生は古いメガネがあればそれを掛けてみてはと言われるが、古いメガネはすべて処分してしまった。待ちきれず手術2週間後の3月30日の診察で処方箋を書いてもらい、翌日メガネ屋さんへ。この日1ヶ月ぶりにピンポン・サークルに復帰。
 その後の受診で判った事は矯正視力が0.8、1.0〜1.2を行ったり来たり、未だ落ち着いていないと言うことなのかも知れない。次の受診は6月15日頃。
(ここまで白内障手術体験記)

 6月はコンサートが3回、5日(金)はモーツァルト協会の第223回例会“ディベルティメントの夕べ”第5夜と銘打って仙台フィルのメンバーの出演でKV499の「ホフマイスター」弦楽四重奏曲とディベルティメント第17番KV334。
 26日(金)「大人の休日倶楽部会員パス」を使って上京、サントリーホールでのチョン・ミョンフン指揮東京フィルのコンサート形式による「椿姫」を観る予定、チョンさまはこの7月フランス・オランジェ音楽祭で「椿姫」を指揮することになっている。行ってみたいが無理か。
 28日(日)は同じサントリーホールで大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルのコンサート、マーラーの「第九」を聴く予定。マーラーのこの曲はチョンさまの指揮、N響、東京フィルで各1回、エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管でも聴いてるので楽しみ。そうだ、尾高/仙台フィルでも聴いていたのだった。ただこの時はホールが問題でタダうるさいだけだったが。

 7月には仙台市長選挙がある、政令指定都市として恥ずかしい、貧困な文化行政を変えてくれる候補者が出てこないものか。コンサートホールも無くて何が「楽都」だと言いたい。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


有田正広フルート・リサイタル

2009/01/29 14:57
 モーツァルト生誕253年の1月27日仙台モーツァルト協会の第221回例会はフルートの名手有田正広夫妻によるリサイタル。
 なにしろ、モーツァルトにはフルートのソロの曲が無い。出演者も選曲には頭を悩ませたことでしょう。
いっそ、かつてのようにボッケリーニ弦楽四重奏団?でフルート四重奏曲をやってもらった方が有難かったのですが。
 久しぶりに有田さんの生演奏が聴けるとあって会場のカワイ楽器4Fホールは超満員、筆者も、かれこれ20年前の1989年9月19日イズミティ21の小ホールで(Vn)若松夏美、(Vla)高田あずみ、(Vc)諸岡範澄のカルテットで聴いたモーツァルトのフルート四重奏曲全曲演奏会以来、この時は有田さんがフラウト・トラベルソを吹き、その他もオリジナル楽器を使っての、仙台では滅多に聴けない貴重な演奏会だった。河北新報に載った“間”氏の批評が面白かった。
記事へ驚いた ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0


ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート 2009

2009/01/04 09:27
 正月三が日が明けた。暮れから2日ごろまでは晴れ間も出たが雪が降ったりやんだり、その合間を縫って元旦初日の出は拝めた(太平洋側)。スキー場にとっては良い正月だったと思う。

 元旦にTVで観た“ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート”2009年の指揮は昨年初登場のプレートルに続き今年も初登場のダニエル・バレンボイム、これまでのアバド、オザワ、カラヤン、クライバー、ボスコフスキー、マゼール、ムーティ、メータ(50音順)らと違い極めて新鮮。これほどの大指揮者が今まで呼ばれなかったのが不思議なくらい、久しぶりに真剣に観た。
 曲目もハイドン・イヤーに因んで「告別」交響曲を入れるなどユニーク、ウィーン・スタイルじゃ無いと異を唱える人がいるかもしれないが。
 それにしても今年の指揮者選びはいつ決まったのだろう。中東で戦火が火を噴いているこの時期、何と言うタイミング。私はバレンボイムが恒例の挨拶でなんと言うか注目した。彼は手短に言った「・・・・中東に人類の正義が訪れる年になることを望む」ウーン流石、人類の正義であって、アメリカの正義では断じて無い。

 これまでに私がバレンボイムを生で聴いたのは3回、1990年4月シカゴ交響楽団の来日公演でブラームスの2番と4番。1997年11月ベルリン国立歌劇場の来日公演、オペラは「魔笛」、シュターツカペレ・ベルリンによるベートーヴェン・チクルスの交響曲第3番「英雄」とピアノ協奏曲第1番。
 このときのバレンボイムは凄かった。オペラは「魔笛」のほかに「ワルキューレ」「ヴォツェック」「パルシファル」を指揮し、ベートーヴェンでは交響曲、ピアノ協奏曲全曲を弾き振りしたのだから。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


Mozart.Mahler&Myung-Whun Chung

2008/12/01 09:40
 日帰りで渋谷のオーチャードホールへ行ってきた。
 我々終戦直後の小学校、音楽の時間、大作曲家と言えば三大B、音楽の父バッハ、楽聖ベートーヴェン、そしてその跡を継いだブラームス、でマーラーは無く、モーツァルトも片隅だった。状況が変わったのはいつごろからなのだろうか。1956年のモーツァルト生誕200年、また、生地ザルツブルクでの音楽祭が年々盛大になって行くにしたがってなのかもしれない。
 11月30日オーチャードホールのプログラムは三大Mがキーワード。MozartのM、MahlerのM、そして私がチョンさまと崇敬の念を持って呼ぶChung Myung-WhunのM。
 まず、モーツァルト:聖職者の荘厳な晩禱(ヴェスペレ)KV339。(S)森麻季、(A)小川明子、(T)望月哲也、(Bs)成田真、(Cho)新国立劇場合唱団。これはモーツァルトの宗教曲のなかでは滅多に聴くことの出来ない曲、生ではなおのこと。
 マーラーは交響曲第4番ト長調(S)森 麻季。
この曲はすでに何回か聴いた。古い順に1998年10月東京芸術劇場マゼール指揮/イスラエル・フィル、(S)アンジェラ・マリア・ブラシ 2000年2月サントリーホールでシャイー指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ、(S)ユリアーネ・バンゼ、2005年3月にはサントリーホールで今回と同じメンバーで等。
 麻季さんはその美貌と美声に益々磨きがかかり、その声に痺れた。東京フィルも前は管楽器に不満があったが、今回は全然その心配は無く、安心して聴くことが出来た。
 マエストロ、チョン・ミョンフンと東京フィルも成熟した時代を迎えたのであろう。はるばる聴きに来た甲斐があった。
そんな感慨を持って帰路についた。
 東京フィルの來シーズンのスケジュールを見たらチョンさまのブラームス・チクルスが有るではないか、これは聴きに来なくてはなるまい。
 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


仙台モーツァルト協会第220回例会

2008/11/28 20:48
 2008年11月26日(水) 戦災復興記念ホール
出演者
(P)渋谷るり子
(Cl)日比野裕幸
(Ob)西沢澄博
(Fg)水野一英
(Hn)須田一之

プログラム
モーツァルト:ディベルティメント第4番KV.Anh229
ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調op16
モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調KV452
 今回のプログラムの目玉はなんと言ってもモーツァルトのピアノと管楽のための五重奏曲、こういう楽器の組み合わせによる曲は少なく、モーツァルトもこの一曲だけ、他にはこの曲の前に演奏されたベートーヴェンが在るぐらい。しかも生演奏に接する機会は多くない。
 このような楽器編成になるとトリオやクワルテットのように常設の団体が有るわけではないので、取り上げられるのは音楽祭などが多いのではないかと思われる。私が持っている唯一のLPはピアノがジェイムズ・レヴァイン、オーボエをレイ・スティル、クラリネットがクラーク・プロディ、ホルンがデイヴ・クレヴェンガー、それにウィラード・エリオットのファゴット、管楽器はいずれもシカゴ交響楽団のメンバー。これはライヴではないが1977年のラヴィニア音楽祭の際の収録と思われる。また、かつてエア・チェックしたFMのライヴ録音では1986年のルートヴィヒスブルク音楽祭、(P)アルフレート・ブレンデル、(Ob)ハインツ・ホリガー、(Cl)エドゥアルド・ブルンナー、(Fg)クラウス・トゥーネマン、(Hn)ヘルマン・バウマンという錚々たるメンバー。また、1991年のザルツブルク・モーツァルト週間では(P)アンドラーシュ・シフ、(Ob)ハインツ・ホリガー、(Cl)エルマー・シュミット、(Fg)クラウス・トゥーネマン、(Hn)ラドヴァン・ブラトコヴィッチ、これまた凄い。 
 特にご当地等では滅多に聴く機会が無いので会員以外のモーツァルト・ファンも大勢聴きに来たものと思われ、ホールがガラガラではないかとの主催者の危惧は杞憂だった。
画像
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


サロネン&ロス・フィルの来日公演を2日続けて

2008/10/24 22:07
 エサ=ペッカ・サロネンという指揮者をご存知だろうか。1958年生まれで今年50才、既に日本には何度か来日しているが仙台に来たのは唯一度1987年、まだ29才で首席指揮者を務めるスウェーデン放送交響楽団を率いてのものだった。この時のプログラムは藤川真弓をソリストに迎えてのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番KV216、シベリウスの交響曲第5番など。
 私はこの日のコンサートを聴いてすっかりサロネンという指揮者に惚れ込んでしまった。サロネンはフィンランド出身、だからシベリウスはお国もの、18番だ。
 その後も何回か来日したが、東京まで聴きに行くチャンスが無かった。また、2003年にロサンゼルスに日本の永田設計の音響設計によるウォルト・ディズニーコンサートホールという素晴らしいホールが出来たので、併せて聴きに行こうと思い、アメリカのチケットマスターからネットでチケットを買ったのだが、ロスまでの運賃が3万ぐらいなのに燃油サーチャージが4万ぐらいすると聞き、なんだか馬鹿らしくなってキャンセルしてしまった。チケットマスターはキャンセルしても一銭も戻ってこない。曲目は確かモーツァルトのハ短調ミサだった。
 そういう訳で、恋焦がれていたサロネンがロス・フィルを引き連れて最後の来日(サロネンはまもなくロス・フィルの音楽監督の地位を離れる。ちなみに後任はあのグスタヴォ・ドゥダメル)、しかも来日公演はサントリーホールで2回だけのコンサートだというのでいちもにも無く、チケットを買った。始めの10月21日はP席(この席はステージの後ろ側)の最前列、楽器の配置がいつも聴く仙台フィルなどとは全然違っていてステージに向かって左に第1ヴァイオリン、右に第2ヴァイオリン、これは今でも時々見かけるが、第1ヴァイオリンの隣がチェロと後ろにコントラバス、第2ヴァイオリンの隣にヴィオラと言うユニークなもの、後方に管楽器と打楽器。ステージは階段状になっているので、私の席はトローンボーン奏者の直ぐ後、まるでメンバーの一員になったような感じ。
 サロネンの指揮は的確明解、それでいて腕の振りはエレガント、かつてテレビで見たカルロス・クライバーの様、この辺のP席でスコアを見ながら聴いたら更に印象深かったのに、私がサロネンに一目惚れした理由はこのあたりかと思った。
 10月21日(火)、初日のプログラムはファリャ:恋は魔術師から「恐怖の踊り」「愛の戯れの踊り」「火祭りの踊り」、ラヴェル:「マ・メール・ロワ」、ストラヴィンスキー:「火の鳥」という何れも20世紀初めのバレエ音楽。二日目の22日(水)はストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」、ドビュッシー:海、ラヴェル:ボレロ。両日とも熱烈なアンコールに応えシベリウスなど夫々2曲演奏した。
 両日とも満席にはならなかった。サロネンに心酔する私にとっては不可解、だが聴きに来た聴衆は熱烈なファンばかり、アンコールが終わり楽員が引揚げた後一人ステージに登場、熱い拍手に応えた、両日とも。
 サロネンは作曲家でもあり、おなじ作曲家・指揮者のブーレーズほど先端的でなく、また、バーンスタインほど擬古典的でもなく耳に馴染みやすいものだった記憶がある。
 先述の通り、サロネンは長年に亘るロス・フィルの音楽監督の地位を離れ2009年からフィルハーモニア管弦楽団の芸術監督、首席指揮者に就任するとのこと、1983年25才のときマイケル・ティルソン・トーマスの代役で指揮したフィルハーモニア管弦楽団でのマーラーの第3交響曲のセンセーショナルな成功が飛躍のきっかけだそうだから、次回の来日では是非マーラーを聴きたいと思うのは私だけではないだろう。
 22日は今回の上京のもうひとつの目的、上野、東京都美術館での「フェルメール展」を観た。出展されたフェルメールの7点ははじめてみるものばかり、中で特に惹かれたのは「小路」と「手紙を書く婦人と召使い」、今回は来なかったが「デルフト眺望」「真珠の耳飾の少女」がみれればいいな。
 翌23日帰りがけに隣の国立西洋美術館「ヴィルヘルム・ハンマースホイ・静かなる詩情展」を観た。風変わりな絵だが、フェルメールとは全然違うと私には思えた。同時出展のピーダ・イルステズの方に惹かれた。

 続き、
 サロネンは今回の前に仙台で聴いたことがあると書いたが、ロス・フィルも以前聴いたのだ。1999年サンフランシスコに行く途中 ロスに2泊した。1999年11月11日あの有名なドロシーチャンドラー・パヴィリオンでユーリ・テミルカーノフ指揮ロス・フィルでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、ムソルグスキー(ラヴェル編)の「展覧会の絵」などを。ピアノのソロはアンドレ・ワッツ。そのときのプログラムを見ると2002年の完成を目指した壮大なウォルト・ディズニー・コンサートホールのキャンペーン記事がいろいろ載っている。1999年と言えば僅か9年前、その後の9.11、そして現在の金融恐慌、コンサートホールは2003年に完成し、NHK-FMがオープニング・コンサートを生中継することになっていたが、ハリケーン?の被害で延期になったのを思い出した。
記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1


名演!!ブラームスの4番

2008/10/17 22:02
 仙台フィル第232回定期演奏会:10月17日(金)青年文化センンター19:00
 曲目はシューベルトの「未完成」、先月のシュナイトの「ザ・グレイト」はホールが小さ過ぎたが「未完成」なら大丈夫。2曲目がマーラー交響曲第5番から第4楽章の「アダージェット」、私は交響曲の一楽章だけを取り上げるのは賛成しかねるが、あまりにも有名な楽章なので許すとするか。最後はブラームスの第4交響曲。
 今回の指揮はマルティン・トゥルノフスキー、日本風にいうと、なんでも今年傘寿を迎えるというから80才、長いキャリアを積んでいると思われるが、これまで私の耳に届いていなかった。
 長いキャリアは伊達じゃなかった。なかなか良い演奏だった、というよりブラームスの第4交響曲は久々に聴く名演。仙台フィルも上手い、管楽器群は特筆ものだ。これでホールが良かったら最高だったのだが。
 
 このホールに来るたびにいつも思うのだが、この青年文化センターの“コンサートホール”と称するもの、誰が設計したのだろう。中途半端なキャパ、狭いステージ、コンクリートの内壁、天井を見ると“フナ底天井”にも見える。
 おそらく、クラシック音楽のクの字も知らないヤカラの設計だろう。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


続きを見る

トップへ

月別リンク

音楽ノート[Mozart Magazine]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる